僕が育休取得を決めた5つの理由|決断の裏にあった本音と葛藤
「男が育休を取るなんて珍しいよね」
何人もの人にそう言われました。
たしかに、僕のまわりには育休を取った男性なんて数人しかいませんでした。
でも、僕にはそれでも育休を取る理由が、どうしても5つありました。
どれも、今の僕にとっては大切なことばかりでした。
① 子どもの成長を見逃したくなかった
赤ちゃんの寝顔、初めての笑顔、小さな手のぬくもり。
どれも「今」しか見られないものです。
毎日仕事に追われているうちに、気づいたら成長していた——
そんな言葉をたびたび耳にします。
そんなふうに後から写真や動画で知るのは、やっぱり寂しい。
一緒にいるからこそ味わえる、小さな変化や奇跡の瞬間。
それを見逃したくなくて、育休を取ると決めました。
② 産後の妻の身体に無理してほしくなかった
出産って、想像を超える大仕事です。
出産に立ち会いすることが出来たので、間違い無いです。
命がけで赤ちゃんを産んでくれた妻に、「産んだらすぐ育児と家事」なんて、あまりにも酷だと思いました。
つわりも大変だったし、夜眠れない日も続いていました。
産後は身体の回復と心のケアが必要な時期。
そんな妻に少しでも楽をさせたかった。
本音を言えば、育休は「子どものため」でもあるけれど、「妻のため」でもあります。
③ この先、こんなに長く家族と過ごせる時間はないと思った
僕はトラックドライバーをしています。
長距離の日もあれば、朝早くから夜遅くまで働くこともある。
正直、家にいる時間は限られている。
だけど、育休を取れば、人生で一度きりの「家族とがっつり向き合える時間」が手に入る。
この先、子どもが大きくなれば、きっとこんな時間はもう二度とない。
仕事は続けられるけど、子どもが赤ちゃんでいてくれるのはほんの一瞬。
ここで育休を取らなかったら、絶対に後悔する。
そう思い、今しかないと感じました。
④ 初めての子育てに、妻をひとりにしたくなかった
第一子ということもあって、僕たちは二人とも「育児初心者」です。
何が正解か分からないし、どうしたら泣き止むのか、オムツ替えもお風呂も手探り。
そんな状態で、もし妻をひとりにしていたら、きっと心も体も追い詰められていたと思う。
だからこそ、一緒に悩んで、一緒に成長していく。
それが夫婦で子育てをすることだと思ったし、最初からそばにいたかった。
⑤ 父親としての自覚を持ちたかった
正直、育休を取るまでは「父親になった」という実感があまりありませんでした。
でも、「仕事が忙しいから仕方ない」と育児から距離を置くのは、言い訳にしか聞こえなくなった。
育児に向き合うことから逃げずに、父親としての自覚を持ちたい。
家族を支えるのは、外で働くだけじゃなく、家の中で一緒に育てることも含まれている。
そう思えるようになったとき、自然と「育休を取ろう」という決意に変わっていました。
■ 最後に
育休を取るには、会社への説明や不安、周囲の視線など、たしかにハードルもありました。
でも、それ以上に「得られるもの」がたくさんありました。
この5つの理由が、僕の背中を強く押してくれた。
そして今、赤ちゃんの寝顔を見ながら、「あのとき決断してよかった」と心から思っています。
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