出産後の妻の心は繊細だった|パパの一言が突き刺さる理由

パパの本音

出産直後の妻は、想像以上に不安定だった

出産という大仕事を終えた直後の妻。笑顔で赤ちゃんを抱いている姿を見れば「元気そうだな」と思うかもしれません。でも、実際は心も体も限界に近い状態でした。
特に印象に残っているのは、出産後すぐの妻の言葉。
「自分が母親としてちゃんとやっていけるのか不安で仕方ない」
その一言に、僕はハッとしました。

僕からすれば「大丈夫だよ」と励ますつもりで声をかけても、妻には「ちゃんとできていない自分を責められた」と感じてしまうことがある。出産直後のメンタルは、男性には想像がつかないほど繊細なのだと気づきました。


「母乳が少ないんじゃない?」の一言が突き刺さる

育児が始まると、授乳が大きな課題になります。
僕は悪気なく「母乳が少ないんじゃない?」と口にしたことがありました。けれどその一言が、妻には深く突き刺さりました。

母乳が足りているのかどうか、すでに自分自身が一番悩んでいる。
「赤ちゃんに必要な栄養を与えられていないのでは?」という不安に押しつぶされそうになっている。そんな時にパパの不用意な一言が加われば、心は簡単に崩れてしまうのです。

僕はその時から「アドバイス」ではなく「共感」を意識するようになりました。
「大変だね、頑張ってるね」
その一言の方が、どれだけ妻の心を支えられるかを実感しました。


「こうした方がいい」も危険な言葉に

初めての子育てでは、分からないことだらけ。泣き続ける赤ちゃんを前に「オムツかな?」「ミルクかな?」と試行錯誤する日々。
その中で、僕が軽く「こうした方がいいんじゃない?」と言った時もありました。

でもその言葉は、妻にとって「自分のやり方は間違っている」と突きつけられるように感じてしまうこともあるのです。

「アドバイスをしたい気持ち」は、決して悪いものではない。だけど、相手の心が受け取れる状態かどうかを考えないと、逆に傷つけてしまう。これを身をもって学びました。


初めての子育て、心は常に不安と隣り合わせ

「これで合っているのかな」「赤ちゃんは大丈夫なのかな」
妻は常に不安の中で子育てをしていました。

そんな中で親戚に「赤ちゃんを見せて」と言われても、躊躇してしまう。
外に出ることも、赤ちゃんを他人に抱っこしてもらうことも、今の自分にできるだろうかと悩んでしまう。

その姿を見て、僕は「妻は赤ちゃんのことを思いすぎるほど思っている」と感じました。
それだけ全力で向き合っているからこそ、心がすぐに疲れてしまうのだと思います。


「抱っこを離したらラクになるかも」と思った妻の言葉

ある日、妻がポツリとこぼしました。
「子供が全然寝ない時、抱っこしてる手を離したらラクになるんじゃないかって考えた」

正直、その言葉を聞いた時は胸が苦しくなりました。
でも、それだけ追い込まれていたんだと思います。
母親だから強い、なんていうのは幻想で。人間だからこそ、限界を超えそうになる瞬間がある。

その時にパパがすべきことは、「責めること」でも「説教すること」でもなく、ただ隣で「一緒に抱っこするよ」「少し休んでいいよ」と寄り添うことなんだと気づきました。


パパにできる一番のサポートは「寄り添うこと」

出産後の妻は、身体だけでなく心もボロボロになっています。
そんな時にパパにできるのは、立派なアドバイスではなく、ただ寄り添うこと。

「ありがとう」
「一緒に頑張ろう」
「休んでていいよ」

その一言一言が、妻の心を支える大きな力になります。

僕自身、妻の姿を通して学びました。
出産後のメンタルは本当に繊細で、パパの言葉ひとつで支えることも、傷つけてしまうこともある。
だからこそ、世の中のパパたちに伝えたいのです。

「大事なのは、答えを出すことじゃなく、隣に立ち続けること」だと。


まとめ

出産後の妻は、男性には想像できないほど不安定な時期を過ごしています。
その中で、パパの何気ない一言が妻を傷つけることもあれば、救うこともあります。

大切なのは「寄り添いの姿勢」。
正しい答えを出すよりも、共に悩み、共に過ごし、共に支える。その姿勢こそが、妻にとって何よりの安心になるのです。

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