【出産レポ】涙が止まらなかった1日|命を迎えた奇跡の瞬間

パパの本音

【出産レポ】涙が止まらなかった1日|命を迎えた奇跡の瞬間

予定日の翌日、早朝の陣痛から始まった出産当日。
立ち会いの制限がある中で、自分にできることは何か。
妻と共に乗り越えた、感動の一日を振り返ります。


朝5時、いよいよその時が

予定日の翌朝。まだ夜が明けきらない朝5時に、妻が「なんか痛いかも…」と一言。
初産だし、まだ前駆陣痛かな?と様子を見ていたものの、だんだん痛みの間隔が短くなり、「これは本格的かもしれない」と慌てて産院へ向かいました。

助産師さんの内診で、「今日中には生まれるかもね」と言われましたが、
「今の段階では病院より家でリラックスした方が進みやすい」とのことで、一度帰宅することに。

まだ暗い朝の空の下
「今日、我が子に会えるかもしれない」そう思っただけで、心がざわざわしていました。

病院へ、そして自宅へ戻る葛藤

家に戻っても、妻の痛みは少しずつ強くなっていきました。
ソファに横になる妻の横で、僕は入院の荷物の最終チェックをしたり、
陣痛間隔を測るアプリをにらみながらドキドキしていました。

朝10時、再び病院へ向かう頃には、妻の表情からも痛みの強さが伝わってきていました。
それでも、どこか冷静に、強くあろうとするその姿に、心を打たれました。

ただ、自分は病院の制限で出産直前しか立ち会えないという決まり。
妻を病室に送り出した後、僕は一人で家に帰ることになりました。

帰りの車の中、ラジオは流れていたけれど、何も耳に入ってこなかった。
「痛みに耐えてる今、俺は何もできないのか」と、もどかしい気持ちで胸がいっぱいでした。

命が生まれる瞬間、涙が溢れた

夕方5時過ぎ、病院から電話が。
「分娩が近づいてきました。立ち会いのご準備を」と。

急いで病院へ駆けつけ、助産師さんに案内されて分娩室の前へ。
そこには、必死に呼吸を整えながら痛みに耐える妻の姿がありました。

僕はその様子を見て、正直、泣きそうになりました
でも、ここで自分が崩れてはいけないと、必死に堪えました。

痛みで声をあげる妻に、「大丈夫、がんばれ」
何度も言葉をかけたけど、それがどれだけ届いたかは分かりません。
それでも、「一緒に乗り越える気持ち」だけは、強く伝えたかった。

そして――
「オギャー!」という泣き声が、分娩室に響いた瞬間。

目の前に、小さな小さな命が誕生しました。
へその緒がついたまま、赤くて、温かくて、でもすごく力強い声。

僕は、その瞬間、涙が止まりませんでした。

「ありがとう」「無事に生まれてくれてありがとう」
何度も何度も心の中で繰り返しました。

そして妻に対しても、感謝してもしきれない気持ちでいっぱいでした。
命を懸けて、新しい命を産んでくれた——それが、どれほど尊いことか。


この日、僕は父になった

この日、僕はただの「夫」から、「父親」になりました。

でも、父親になる覚悟より先に、まず僕が感じたのは、
妻の強さ、命の尊さ、そして支える側の無力感。

だけどそれでも、「寄り添うこと」「そばにいること」が、支えになるのだと学びました。

出産は奇跡。
この感動は、一生忘れません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました